2019.6.11
/
経営

企業は価値経営の時代へ

(写真=Costello77/Shutterstock.com)
(写真=Costello77/Shutterstock.com)
企業価値の最大化はビジネスの目的の一つです。しかし、その方法は商品・サービスを通じた価格競争ではなく、より綿密で柔軟性ある顧客ニーズの汲み取りとストーリーを通じた自社内に埋もれるさまざまな価値を掘り出すことへとシフトしつつあります。「価値経営」と呼ばれるこの新しいビジネスの形態を適用した場合、自社にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。本稿では、「価値経営」の魅力について解説します。

価格から価値へのシフト

商品やサービスの提供をするにあたり、同じ品質で価格が違うのであれば、顧客は安い方を選びます。これは、従来型のビジネスとしてごく当たり前のことです。しかし、たとえば顧客一人ひとり、1社ごとにそのニーズをしっかりと把握し、時に顧客側が気づいていないようなところまで深く掘り下げてあげた場合はどうなるでしょうか。

この場合、顧客は同じ商品であっても価格が安い方ではなく「わかってくれている方」を選ぶことがあります。このように取引先や利害関係者に対して、商品のみならず、そこに共有できる価値をも付加することが「価値経営」です。

組織体制も価値経営が効果を発揮する

高度経済成長時代は終焉を迎え、商品は「作れば売れる」という時代ではなくなりました。顧客ニーズをより深く掘り起こしたり、シナジーをもたせたりすることが重要になってきているのです。たとえば、自社一つ取ってみても、社史などこれまで以上にブラッシュアップできるものを再発掘したりすることで、その価値を引き上げることができるのが価値経営の大きな魅力になります。

価値経営は、ビジネスにおけるあらゆる分野で効果を発揮します。たとえば、人事であれば、評価制度の刷新など、より社員のニーズにコミットすることが可能です。この結果、彼ら一人ひとりが自分の価値と会社の価値とを上手に結び合わせ、企業における自分の立ち位置で今自分ができることを主体的に行うことができるようになるでしょう。

そして、これらは最終的に利益として帰ってくるため、社員であれ、商品であれ、あらゆるものが良い循環をもたらしやすいメリットがあるのです。

価値経営の主な用例

価値経営は、ビジネスモデルにおける一種のパラダイムシフトであるともいえるでしょう。このため、ビジネスのあらゆる分野に適用することができます。では、実際にどのような活用ができるのか一例を挙げてみましょう。たとえば、自社の価値をさらに引き上げるのであれば、企業の本質的な価値を発掘しコーポレート・アイデンティティ(CI)やビジュアル・アイデンティティ(VI)、ブランディングなどの広告宣伝に充てることができるでしょう。

また、それらをどのように伝達、浸透させてゆくかのチャネルも新たに見出す必要が出てきます。そして、これらを実際に測定・検証することで実際にどれだけの価値が生まれたのか数値として見える化することも可能になります。

「価値」の発掘は外部の視点で

「価値」というものは一概にこれと決められるものではありません。しかし、あいまいながらも誰しもが笑顔で受け止め、それを好ましいものとしてくれるものであることは間違いありません。自社の魅力というものは、その内側に所属しているとなかなか見えにくい側面があります。価値経営を始めたいと思われるのであれば、まずは専門家に相談することが賢明です。

>>専門家に相談してみる
>>無料のeBookはこちら
 

【貴方にオススメ】
M&Aマッチングサービスのメリット・デメリット
経営層は押さえておきたい、東証1部への上場基準
企業グループに影響する税制と、それをグループ経営に活かす視点とは
絶対に知っておきたいM&Aの手法と算定方法
どうする?海外事業で失敗しないために

NEXT 人材不足の時代、企業はどのように取り組むべきか
PREV 事業が厳しいときは「雇用調整助成金」で社員とともに再起を図ろう

関連記事