2019.8.26
/
人事・組織

女性の活躍をさらに推進! 「女性活躍加速化コース」について

(写真=Jacob Lund/Shutterstock.com)
(写真=Jacob Lund/Shutterstock.com)
厚生労働省はワークライフバランスの向上に向けた「両立支援等助成金」制度を設けています。そのなかでも、さらなる女性の活躍に向け、部署内における女性の採用増、管理職増などを図った企業に助成金を支給する「女性活躍加速化コース」に注目してみましょう。本稿では当該コースについて解説します。

女性活躍推進法

今や、ビジネス社会において女性の活躍や管理職への抜擢がより期待されるようになりつつあります。この後押しとなったものが「女性活躍推進法」です。2019年5月に改正された同法では、101人以上の企業においては、以下のようなものが義務づけられたものです。

1自社における女性の活躍の把握と分析
2女性の行動計画の策定と公表
3行動計画の届出

また上記の届け出を行うことで優良企業と厚生労働大臣から認められた場合、「えるぼし」認定を受けることができます。「えるぼし」認定は、公共調達への加点評価やブランド価値の向上など、さまざまなメリットを享受することが可能です。

女性活躍加速化コース

上述した女性の活躍を促進するための具体的な施策として、厚生労働省は「女性活躍過疎化コース」を打ち出しています。当該コースは女性の活躍を数値化し、その達成目標を盛り込んだ行動計画を策定、達成することができた事業主に対して助成金を支給しています。当該コースは2種類あり、それぞれの内容および事業規模によって受給額が異なります。

加速化Aコース

加速化Aコースは常時労働者数300人以下の中小企業のみが対象となっています。具体的な条件としては以下の4つです。

①女性の活躍を推進するための数値目標を設定後、行動計画書を都道府県労働局へと提出する。また計画内容を労働者に周知・公表する
②働き方改革の内容に伴う取組を行っている
③女性の活躍についての情報などを公開する
④①の計画を実施する

上記を達成することで28万5,000円の助成金の受給が可能となります。さらに厚生労働省が定めた生産性要件を満たした場合、支給額は36万円になります。生産性要件は以下の2点となります。

1支給申請した直近の会計年度における生産性が、3年前と比較して6%以上伸びている。もしくは金融機関から一定の事業において評価を受けているうえで、3年前と比較して6%未満で1%以上伸びている

2生産性の計算は、(営業利益+人件費+減価償却費+動産・不動産賃借料+租税公課)÷雇用保険被保険者数

加速化Nコース

加速化Nコースは加速化Aコースにさらに数値目標を加え、達成することが求められます。また女性管理職比率が産業分類によって決められた基準値を超えたか否かでも受給額が変わります。受給の条件としては、加速化Aコースにおいて述べた4点を満たしたうえで、以下の2点も満たす必要があります。

①取組目標の達成日の翌日より、3年以内に数値目標を達成すること。
②数値目標の達成をウェブサイトで公表すること

なお加速化Aコース、加速化Nコースともに行動目標については、たとえばセミナーや研修を行うことなどが一例として挙げられます。

助成金については、常時労働者数が300人以下の場合、受給額が28万5,000円、生産性要件を満たした場合は36万円です。また女性管理職比率が基準値を超えた場合は47万5,000円、生産性要件を満たした場合は60万円が支給されます。なお常時労働者数が301人以上の企業でも基準値を超えた場合のみ、28万5,000円、生産性要件を満たした場合は36万円が受給可能です。

女性の活躍を通じて企業価値の向上を狙う

女性従業員の活躍は今後ますます期待されるでしょう。女性の活躍促進を行うにあたり、行動目標の設定のハードルはそれほど高いものではありません。しかし企業としては女性の活躍を通じて自社価値をさらに向上することが不可欠です。数値目標の達成も含めてより良い行動計画を策定するのであれば、専門家に相談してみることをおすすめします。

>>専門家に相談してみる
>>無料のeBookはこちら
 

【貴方にオススメ】
「ネット炎上」に対する、人事労務の対策方法
ケースごとに異なる経営者の社会保険加入の必要性
【社会保険未加入】経営者の勘違い節税と大きなリスクが!
加入要件改正となった社会保険。事業主にとってのメリットは?
出向社員の給与や社会保険はどちらが負担?

NEXT Googleに学ぶ、社員の生産性を向上させる方法とは?
PREV 個人情報には厳密な定義が 法人の扱う個人情報について

関連記事